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とっとりWEST vol.2

「自然のある暮らしを求めて」とっとりWEST移住体験ツアーレポート

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この連載は... 家族を大切に思う気持ちは、どこに住んでいても、おなじ。でも、鳥取西部には、その気持ちにもっと正直な人たちがいます。時間の使い方は、あなたの生き方。鳥取西部と一緒に家族との時間について考えてみませんか。

とっとりWEST

今回参加してくれたのは、千葉県からお越しの若狭家。朋広さん、美香さん、多緒(たお)ちゃん(4歳)と、緒美(つぐみ)ちゃん(2歳)の4人家族です。

ご夫妻の夢は、自然あふれる里山での生活。移住フェアに参加し、いろいろな県のブースを巡る中で、今回の「とっとりWESTツアー」にたどり着いたのだそう。

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雪がほとんど降らない千葉県から来たお子さん2人は、車から降り立つなり駆け出します。

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寒さを忘れて雪に夢中になっているお子さんの元に駆け寄り、鼻を拭いてあげる朋広さん。普段からお子さんと接し慣れている印象です。ツアーアクティビティの前から、「家族の時間」が始まっていました。

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今回、若狭さん一家が参加するのは、鳥取県西部の日南町(にちなんちょう)と日野町(ひのちょう)の移住体験ツアー。

日南町は人口4,900人ほど、日野町も3,300人ほどしかいない山あいの小さな町です。

林業の町である日南町では、「アロマづくり」や「木の実遊び体験」など、木を使ったアクティビティをメインに、日野町では「おしどり観察」や「そば打ち体験」などが楽しめ、盛りだくさんな3泊4日になっています。

自然豊かな鳥取西部の町々で、どんな思い出が生まれるのでしょうか。

「自分が生まれ育った自然の中で、子どもと時間を共有したい」

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今回、移住フェアで「とっとりWESTツアー」を知り、参加してくれた若狭さん一家。一体どんな思いで、今回のツアーを申し込んでくれたんでしょうか。

普段、デザイン制作会社に勤めている朋広さんは、仕事の都合上どうしても帰りが遅くなってしまい、家族と触れ合えるのは土日だけ。

そんな生活を脱すべく、会社で初めて男性の育児時間勤務を申請したのだそう。平日もできるだけ早く帰れるようにしてもらい、家族との時間を増やすようにしたものの、違和感が拭えなかったと言います。

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「家族の時間が増やせたのはありがたかったのですが、休みの日に子どもと一緒に遊ぶといってもショッピングモールでの買い物や、時間制で遊ぶキッズスペースになってしまって……。自分が生まれ育った環境を思い返すと、このままでいいのかなと思うようになったんです」

朋広さんは秋田の生まれ。「当時は何とも思っていなかった」という自然に囲まれた中での生活を思い出し、家族と一緒に住む場所として、仕事を含めた自分のライフステージとして里山での生活を意識し始めたのだそうです。

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大阪出身の美香さんにも「ツリーハウスをつくりたい」という夢が芽生え、ご夫婦の気持ちが徐々に里山での生活に向かっていったのだそう。

自分たちの夢のため、
子どもたちが育つ環境を考えて。

今回のツアー参加には、いろいろな思いがぎゅっと詰まっていました。

日南町から始まる“家族の時間”1日目

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最初のアクティビティは、アロマづくり。日南町のヒノキから抽出したオイルと精製水を混ぜて、自分好みの香りをつくります。

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20種類以上のオイルの中から選ぶのは迷ってしまって大変。また、香りのジャンルごとに選べる数の上限が決まっているので、朋広さんと美香さんの助けが必要になります。2ペアに分かれ、二人三脚で進めていきます。

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いろいろな香りを嗅ぎながら、皆さん真剣な表情です。

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そうして、できあがったアロマがこちら。配合するオイルの種類やラベルの書き方にも、オリジナリティが出ますね。

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できあがったオイルをしげしげと見つめる多緒ちゃんと、そんな多緒ちゃんをやさしく見守る朋広さん。自然を使った遊びの1つ目、楽しむことができたようです。

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アロマづくりの後は、スギやヒノキといった針葉樹が多い日南町の主要産業である、木材の加工会社を見学。特殊技術の構造や勤務形態など、こと細かに説明を受けていました。

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夜は宿泊する「ひだまりの家」という日南町のお試し住宅で、夕食を食べます。

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メニューは、日南町の特産品であるトマトジュースを使ったトマト鍋。ほかにも山あいの町らしく「シシ鍋」が出されるなど、地域色に富んだお料理を囲みます。

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町の職員さんのほか、移住の“先輩”ご一家も駆けつけてくれました。

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自然に関わる仕事がしたいと、結婚する前に移住したという後藤さんご家族。

▼後藤さんご家族のインタビューはこちら
天職、結婚、田舎暮らし移住がつないだ幸せへの道

当時から結婚を前提に付き合っていたというお二人ですが、奥様は現地で職探しをしなければならず、特に不安があったと言います。しかし、“プレ移住期間”に無事、図書館の司書に決まり、定住。この土地で家庭をつくっていくことを決めたのだそう。

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事前のインタビューで「職探しと家探しが気になる」と話してくれた朋広さんも、移住した方に積極的に質問するシーンも。

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会話するうちに交流も深まり、1日目は終了。Wanderlust取材班が、若狭さんと次に再会する最終日までの間に、どんなドラマが待っているのか、楽しみです。

とっとりWESTでの4日間の家族の時間を経て

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3泊4日のツアー最終日。Wanderlust取材班も車に同乗させてもらい、4日間の振り返りをさせてもらうことに。

最初は緊張気味だった、多緒ちゃんと緒美ちゃんも、スタッフとすっかり馴染んでいます。

「どのアクティビティが楽しかったですか?」と聞いたとき、朋広さんが真っ先に挙げてくれたのは、日南町での「雪あそび体験」でした。

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「遊びのスケールが違いますよね。キッズスペースなどの人工的な施設では時間もスペースも限られている。その点、雪原は果てしなく、どこまでも広がっているし、時間も決められた制限時間ではなくて、“暗くなったら帰ろう”と肌で感じながら決められる。こういう環境は、子どもたちを育てるうえでも良いと思いました」

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それから、「おしどり観察」も予想以上に良かったと美香さん。

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「動物園は子どもたちが好きなのでよく行くんですけど、野生の動物を見たのは初めてだと思いますね。覗き穴から観察するので、おしどりを驚かせることなく、すごく近くで見られるのも感動しました」

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途中、節分の豆まきをするとき、多緒ちゃんが作ったお面を巡ってちょっとした行き違いがあり、多緒ちゃんが泣いてしまった場面もあったんだとか。

「多緒は自分で作ったお面に穴まで開けたかったようなのですが、僕が係の人に手渡してしまったんですよね。それで多緒を泣かせてしまって……(笑)」

家族で一緒にいれば“涙”もつきもの。家族の思い出がまた一つ増えたようです。

最後に朋広さんに今回のツアーの感想を聞いてみることに。鳥取西部で過ごした4日間で、何か気持ちに変化はあったのでしょうか。

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▲江島大橋(通称:「ベタ踏み坂」にて)

「やっぱり子どもをのびのび遊ばせられたのが一番良かったですね。普段空いた時間があると、スマホのゲームやYouTubeを見て遊んでしまうこともあるのですが、今回のツアー中はそんなことがなかったですし。自然そのものが遊び場になる感覚がありましたし、会話も必然的に増えたと思います」

お子さんのことを考えると良い環境だと話してくれた朋広さん。もう一歩踏み込んで、仕事や住まいなどの現実的なお話も伺ってみました。

「住まいはすぐに見つかりそうでした。空き家バンクに登録されている家がたくさんあって、役場の方々も親身な方ばかりだったので安心できましたね。仕事も車で40分~1時間ほどかけて米子市まで行けばいろいろあるのですが、自然の中に住みながら人が集う場所をつくりたいという希望があったので、まだ少し模索が必要かなという気がしています。

▶︎ 日南町の空き家情報
▶︎ 日野町の空き家情報

もしも住むとしたら、1年間限定で1日1,000円ほどの値段で家を借りられる制度もあるようなので、お試しで住みながら自分で仕事をつくっていく方法もあるかな、と思いました」

4日間という短い期間ではありましたが、実際に足を運んでみたことで、現実的に見えてきたものもあったよう。若狭家のストーリーを紡いでいく土地やライフスタイルがどのように変わっていくのか、楽しみですね。

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仕事で遅くなって、行事があって、と、普段なかなかとることのできない「家族の時間」。

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一緒にいられたとしても、会話をしたり遊んだりといった時間をとることが、どれだけできているでしょうか。

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笑いも涙も分かち合い、本気でぶつかり合える存在、家族。
身近すぎて、あるいは豊富なモノに阻まれて、気づくことのできなかった部分を浮き彫りにしてくれるのは、まっさらな自然あふれる土地なのかもしれません。

▶︎ TOTTORI WEST移住ポータル|家族の時間が、はじまるよ。

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この記事を書いた人

佐々木 ののか

佐々木 ののか  

1990年北海道帯広に生まれる。筑波大学で国際開発学を学び、新卒でカバン屋に就職後、2015年6月より現職。ライター業では突撃取材に定評があるが、ジャンル・テイスト問わず幅広くこなす。共感性の高い文章を書くのが得意で、人間の葛藤や一見醜い感情に興味を惹かれる。関心があるテーマは、新しい夫婦・家族・関係性など。Wanderlustでは、「旅」をテーマにしたエッセイや小説を執筆していく予定。
Twitter @sasakinonoka

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