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30年前のガイドブックで四国を旅する vol.4

タイムスリップ旅、徳島編(後編)

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この連載は... 旅行に出るとき、誰もが片手に持つガイドブック。スマホが普及したこのご時世、昔のガイドブックを頼りに旅をするとどうなるだろうか? と思い立ち、旅をしたのは四国。あなたも30年前にタイムスリップしてみませんか?

30年前のガイドブックで四国を旅する

33年前のガイドブックで徳島を旅している。前日の夜に大浜海岸でウミガメを見れずにがっかりしていたら、思いかけず胃もたれしそうなほどウミガメを見れたし、7月8月だけの駅も、津峰山も見ることができた。33年前のガイドブックが徳島では通用するのかもしれない。

▶︎高知、少しだけ徳島編(前編)
▶︎高知、少しだけ徳島編(後編)
▶︎タイムスリップ旅、徳島編(前編)

徳島駅

 

眉山へ

徳島市へとやってきたので、まずは眉山に登ることにした。市の中心にある277メートルの山でロープウェイで山頂まで登ることができる。山頂の眉山公園にはモラエス館やパゴダがあるそうだ。

眉山

徳島は山登りが楽でいい!

ロープウェイ

ロープウェイに乗ります!

33年前のガイドブック通りにロープウェイがあり、眉山の山頂まで誘ってくれる。ロープウェイの中では眉山のオリジナル曲が流れている。「もんでこい」と何度も歌っていたけれど、どういう意味なのだろう。いやらしいことしか浮かばなかった自分が恥ずかしい。

昔の眉山

昔の眉山からの景色

現在の眉山

現在の眉山からの景色

眉山からの眺めは、なかなかの景色だ。ガイドブックにあるように吉野川が見え、目を凝らすと鳴門大橋も見える。当時との違いはあまりないように感じるけれど、ガイドブックにあるモラエス館がない気がした。

モラエス館

うん、なかった

モラエス館はポルトガルの軍人で、徳島で暮らしたヴェンセスラウ・デ・モラエス氏の記念館だったそうだ。2015年に閉館して、2016年秋に観光展望施設としてオープンする。徳島も新しくなっていくのだ。

イノシシ注意マムシ注意

自然は豊富みたい!

 

食事タイム

そろそろお昼ご飯の時間だ。本当はとっくに過ぎているからお腹が空いている。なんでとっくに過ぎているかと言えば、四国が広いから。マジで広い。走っても走っても着かない。四国の広大さに驚くしかない。

30年前のガイドブック

ご飯に行きましょう!

33年前のガイドブックに地図が載っている。これを頼りに昼ごはんに向かおうと思う。まずは丸新デパートに向かう。デパートに行けば、食事できるところが必ずあるはずだからだ。高知の時みたいに行ったらない、を防ぐための措置である。

阿波銀行

うん、ないね!

デパートにお店がないのではなく、デパート自体がなくなっていた。「阿波銀行」になっている。実に徳島らしい名前の銀行だけれど、銀行では食事はできない。話を聞くと、駅前にデパート「そごう」ができて、それに押され、丸新デパートはなくなったそうだ。

30年前のガイドブック

次に向かいます!

阿波銀行の近くで地図を見せたらいろいろな話を聞けた。その結果、「ない」ということだ。地図にあるお店の多くはないらしい。行く前に突きつけられた時代の変化。今もあるお店を聞いたら「和田の屋」とのことだった。

和田の屋

ということで、和田の屋に来ました!

ガイドブックを読むと、和田の屋は徳島名物「滝の焼餅」を出しているお店とある。当時はこの「滝の焼餅」を出しているお店がたくさんあったようだけれど、発祥のお店はこの和田の屋さん。いい匂いが立ち込めている。

滝の焼餅

これが滝の焼餅です!

当時と変わらぬ味を今も楽しめる。香ばしく上品な味だ。こしあんがたまらない。抹茶がたまらない。たまらないのだ。テンションがあがって「もんでこい」と言いたくなった。方言が分からないけれど、ロープウェイの「もんでこい」はこういう時に使うのかもしれない。なんか、もみたいのだ。

瀧の焼きもち

美味しい!

ガイドブックには「滝の焼餅」を出すお店が多くあるとあるけれど、現在は片手でお釣りがくる程度。貴重な味になっている。そういうものに出会えるのが嬉しい。昔のガイドブックのおかげで、よりこの味を貴重に感じることができた。

和田屋

お店の庭に滝もあり美しかった!

 

徳島駅

1988年に出版された「おもしろ駅図鑑西日本」に当時の徳島駅が掲載されていた。そこには「県庁所在地にしては小ぶり」の駅と書いてある。確かに写真を見ると「小ぶり」と言いたくなるのもわかる。現在はどうなのだろうか。

昔の徳島駅

昔の徳島駅

現在の徳島駅

現在の徳島駅

すごい違いだ。小学校の同窓会で久々に会ったら、太っていたあの子が、すごい美人になっていたみたいだ。こんな違いがあっていいのか! と言いたくなるほど立派。今まで徳島は変化が少ない、と思っていたけれど、こんなに大きな違いがあるとは。

阿波おどり会館

阿波おどり会館もできている

昔の地図の「徳島県立博物館」は、現在では「阿波おどり会館」になっている。徳島と言えば「阿波踊り」。夏にお祭りがあるのだけれど、「阿波おどり会館」では毎日阿波踊りを見ることができるのだ。

阿波おどり会館

毎日見ることができます!

私も阿波踊りを生で見たいとは思った。しかし、である。ガイドブックに書いてあるのだ。徳島駅前で毎日20時から阿波踊りを見ることができる、と。そちらで見ようではないか。日中を観光に使い、日が暮れてから阿波踊りを堪能するのだ。

阿波踊り

これをためします!

ということで、20時まではまだ時間があるので、「おもしろ駅図鑑西日本」にある「学駅」を見に行こうと思う。学駅の入場切符を5枚買うと「御入学」となるので、縁起がいいとして受験生に人気だそうだ。

30年前のガイドブック

日が暮れかけています

長い1日が終わろうとしている。徳島を移動しているだけなのだけれど、盛りだくさんだ。ウミガメを見て、リフトに乗って、ロープウェイにも乗った。そして、締めは徳島駅前で阿波踊り。ぜひ見たい。ガイドブックを見れば一緒に踊ることもできるそうだ。まずはその前哨戦、学駅である。

昔の学駅

昔の学駅

今の学駅

今の学駅

概ね昔通りだ。ちょっと太った? くらいの違いだ。無人駅なのだけれど、電車が止まる時間はなかなかの賑わいを見せていた。今も基本的には無人駅なのだけれど、受験シーズンだけ駅員さんがいて、入場切符を売るそうだ。ちなみに券売機で買うと普通の切符だった。

学駅

これは普通の入場券(御入学の切符は微妙に違うそうです!

 

阿波踊りだ! 阿波踊りだ!

さて、学駅を見た。いよいよ本日の締めくくり、徳島駅前での阿波踊りである。33年前のガイドブックにはしっかりと書いてあった。ぜひ見たいじゃない、踊りたいじゃない。というわけで、学駅から20時に間に合うように車を走らせた。

30年前のガイドブック

目指すは徳島駅!!!

本日一番のテンションの高さだった。阿波踊りは徳島以外でもやっているけれど(東京だと高円寺とか)、私は一度も阿波踊りを見たことがない。30歳にもなると初体験というものは減ってくるけれど、徳島で初体験に出会えた。阿波踊りである。

阿波踊り

踊ろうじゃない!

急ぎつつも安全運転で徳島駅を目指す。脳内では祭囃子がもう聞こえている。徳島駅前で楽しそうに踊る自分がいるのだ。それが阿波踊りの魅力。胸の高鳴りを感じつつ、徳島駅に到着した。さぁ阿波踊りだ。

地主恵亮

徳島駅前で、

30年前のガイドブック

阿波踊りは、

30年前のガイドブック

やっていなかった

時の流れは阿波踊りを徳島駅前から消していた。おそらく阿波おどり会館に集約されたのだ。阿波おどり会館で毎日阿波踊りを見ることができる。徳島駅前でやっていないのならば、昼間に見ておくべきだった。昔のガイドブックの弱みである。

30年前のガイドブック

踊りたかった!

徳島を巡りました。多くはガイドブックのままでタイムスリップ感覚を味わえたと思いますが、最後が違いすぎました。踊りたかった。次回は愛媛を昔のガイドブックで旅します。鹿や奥道後が見所になると思います! ぜひ読んでください!

 

 

vol.5へ続く» タイムスリップ旅、愛媛編(前編)

 

 

◆和田の屋[本店]
〒770-0908 徳島県徳島市眉山町大滝山5-3
TEL:088-652-8414
10:00~17:00(木曜定休 ※お正月・花見期間・阿波おどり期間・祝祭日は営業)
http://wadanoya.com/

 

阿波おどり会館
〒770-0904 徳島県徳島市新町橋2丁目20番地
TEL:088-611-1611
FAX:088-611-1612
http://www.awaodori-kaikan.jp/

今月の旅のMAP

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この記事を書いた人

地主 恵亮

地主 恵亮  

1985年福岡生まれ。基本的には運だけで生きているが取材日はだいたい雨になる。2014年より東京農業大学非常勤講師。著書に「妄想彼女」(鉄人社)、「インスタントリア充」(扶桑社)がある。

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