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30年前のガイドブックで四国を旅する vol.3

タイムスリップ旅、徳島編(前編)

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この連載は... 旅行に出るとき、誰もが片手に持つガイドブック。スマホが普及したこのご時世、昔のガイドブックを頼りに旅をするとどうなるだろうか? と思い立ち、旅をしたのは四国。あなたも30年前にタイムスリップしてみませんか?

30年前のガイドブックで四国を旅する

33年前に出版されたガイドブックで四国を旅している。1日目は高知から徳島に入り、日和佐でウミガメを見ようと、宿でウミガメ上陸のお知らせメールが来るのを待った。果たしでウミガメを見ることはできるのか。

そして、ガイドブックを見れば、徳島もまた魅力溢れる街だ。阿波踊りがあったり、ロープウェイやリフトがあったりなど盛りだくさん。タイムスリップのような旅をしようではないか。ということで、徳島編です。

▶︎高知、少しだけ徳島編(前編)
▶︎高知、少しだけ徳島編(後編)

 

ウミガメは・・・

1日目の夜に徳島・日和佐にやってきて、ウミガメを待った。深夜1時過ぎまで待ったことを覚えている。スマホにウミガメ上陸のメールが来ることを願った。ウミガメを見てみたかったのだ。

ウミガメ

見れないまま朝になりました!

朝になった。スマホがメールを受信してブルブルと震えることはなかったのだ。ウミガメを見たかったけれど、その夢は叶わなかったようだ。33年前にこのガイドブックを見た人は、ウミガメを見ることはできたのだろうか。

33年前の大浜海岸

33年前の大浜海岸

現在の大浜海岸

現在の大浜海岸

海岸自体は変わりがなかった。この景色を33年前の人も見たのだ。波の軌道すら当時のままだ。ウミガメを見ることができなかったことくらいしか違いはない。朝早くに起きて海岸を歩いたけれど、ウミガメはいない。ウミガメを見たかった。

ウミガメ

いないね、、、

ウミガメ

あ、めっちゃ

ウミガメ

いる!

大浜海岸のすぐ脇に「うみがめ博物館カレッタ」というものがあった。夜は真っ暗で気がつくなかったけれど、朝に砂浜を歩いて戻って来るときに気がついた。ウミガメを見れなくて、がっかりしていたけれど、ウミガメはめちゃくちゃいた。

うみがめ博物館レガッタ

うみがめ博物館カレッタ

ウミガメ

群れてた!

ガイドブックには書かれていなかったけれど、お話を聞くと1985年にこの施設はできたそうだ。ガイドブックは1983年なので、ギリギリ当時はなかったようだ。時代が進むと、見えないものが見られるようになるのだ。

ニモ

博物館にはニモもいた

1983年は128頭のウミガメが大浜海岸に上陸している。ただ去年は15頭。運が必要すぎる。おそらく当時の人はウミガメの産卵を見ることができただろう。なんせ128頭だから。またその頃はメールがなく、ウミガメが上陸するとホテルに放送が流れたそうなので、むしろ眠れぬ夜だったのではないだろうか。

30年前のガイドブックで四国を旅する

次に向かいましょう!

 

薬王寺の1円事件

次は四国八十八ヶ所の23番札所である「薬王寺」に行ってみようと思う。ガイドブックには本堂までの女厄坂と男厄坂には厄年の人が一段ごとに1円玉を置いている姿が目につく、とある。今も変わらず、その姿を見ることはできるのだろうか。

薬王寺

ガイドブックに書いてある!

薬王寺

薬王寺にやってきました!

階段に1円玉を置く、というのが実に興味深い。厄年でなくても、年齢の数だけ1円玉を置いていいそうだ。こういうものは時代が変わっても続くことが多い。今もさぞ1円玉が置かれていることだろう。

薬王寺

金額増えた!

1円玉でなくなっていた。50円玉が置かれている。他の段を見ると5円玉や10円玉がある。物価の変動がこの階段でも起きているのだろうか。玉子の値段とかが昔と今では異なる。昔の方が安く、今は高い。そのようなことがこの階段でも起きているのだ。

薬王寺

そうでもないらしい!

今でも50円単位で1円玉に両替してくれるサービスがあり、当然1円玉を置いていくそうだ。両替のシステムを知らなかった人が手持ちがなくて、50円玉とかを置いたのだろう。1円玉なら50枚を階段に置く必要があるけれど50円玉なら1枚でもいいのだろうか。

薬王寺

私は1円玉を置きました!

 

期間限定駅に寄り道

1983年に出版されたガイドブックをメインに使っているけれど、私の手元には1988年に出版された「おもしろ駅図鑑西日本」というガイドブックもある。こちらの本を見ると「田井ノ浜駅」が乗っていた。ちょっと寄ってみようではないか。

30年前のガイドブックで四国を旅する

田井ノ浜駅に向かいます

この駅は7月と8月の海水浴シーズンだけ機能する駅だそうだ。駅は海に隣接というか密着している。玄関開ければ5分でご飯ではなく、電車を降りれば5秒で海、という感じなのだ。今も変わりなくそうなのだろうか。

田井ノ浜駅

昔の田井ノ浜駅

田井ノ浜駅

現在の田井ノ浜駅

駅名の書かれた看板などは変わっているけれど、大筋は変わっていない。子供用の間違い探しのようだ。現在も海水浴シーズンだけしか電車は止まらない。そして、5秒で海だ。海は綺麗で、ただ平日で人は少なく、海の家からだけは陽気な音楽が流れていた。

田井ノ浜駅

海が綺麗!

 

津峰山でリフト

次は津峰山へと向かおうと思う。移動中、車の窓を開ければ、蝉の声が聞こえる。夏だ。津峰山はどんなところだろう。ガイドブックを読めば、有料道路で8合目まで向かい、リフトに乗れば楽だそうだ。いいではないか、暑いし楽は好きだ。

津峰山

楽そうでいいね!

津峯スカイライン

有料道路にきました!

有料道路は「津峯スカイライン」というものだった。看板の文字が掠れてどこか悲しい感じはするけれど、味があると言ってもいいかもしれない。600円を払い、8合目に向かい車を走らせる。だんだんと空に近づくのがわかる。

津峰山

8合目に到着!

津峰山

リフトに乗ります!

津峰山

快適ですな!

リフトで頂上に登れば、津峯神社が鎮座している。津峯神社は賀志波比賣神を祀る日本で唯一の神社だそうだ。ちなみに参拝者がこの時はいなくて、リフトも動いてなかった。私のためだけにリフトを動かしてもらう。贅沢な気がした。

津峯神社

津峯神社

津峯神社から街を見下ろす。高い建物が少なく、東京での同じ高さよりも、随分と高い場所に来た気がする。相変わらず四国は広く、大浜海岸を朝に出発してここまで、車だけれど疲れた。そんな疲れを癒してくれる眺望だ。

津峰山

昔の眺望

津峰山

今の眺望

あまり変わりがない気がする。それが徳島なのかもしれない。昔のガイドブックと今で全体的にあまり違いがないのだ。タイムスリップだ。これは徳島市での期待も高まる。そう思い、津峰山を後にした。次はいよいよ徳島市で阿波踊りだ。

30年前のガイドブックで四国を旅する

徳島市へと向かいます!

 

vol.4へ続く» タイムスリップ旅、徳島編(後編)

 

◆日和佐うみがめ博物館カレッタ
〒779-2304 徳島県海部郡美波町日和佐浦370-4
TEL:0884-77-1110
http://caretta-hiwasa.com/

今月の旅のMAP

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この記事を書いた人

地主 恵亮

地主 恵亮  

1985年福岡生まれ。基本的には運だけで生きているが取材日はだいたい雨になる。2014年より東京農業大学非常勤講師。著書に「妄想彼女」(鉄人社)、「インスタントリア充」(扶桑社)がある。

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