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30年前のガイドブックで四国を旅する vol.1

タイムスリップ旅、高知、少しだけ徳島編(前編)

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この連載は... 旅行に出るとき、誰もが片手に持つガイドブック。スマホが普及したこのご時世、昔のガイドブックを頼りに旅をするとどうなるだろうか? と思い立ち、旅をしたのは四国。あなたも30年前にタイムスリップしてみませんか?

30年前のガイドブックで四国を旅する

どこかに旅に出るとき、行き先についてガイドブックで調べる。毎年、新たなる情報が載ったガイドブックが出版され、ガイドブックを見れば、今の流行りや最新のスポットなどを知ることができるわけだ。

では、30年前のガイドブックで旅に出るとどうだろう。当時のその土地の状況を知ることができるのではないだろうか。タイムスリップのような旅だ。ということで、30年前のガイドブックで四国へ旅に出ようと思う。

 

昔のガイドブックで旅行に

3冊の四国のガイドブックを手に入れた。それぞれ出版された年が違い、昭和50年、昭和58年、昭和63年だ。どれも昭和に出版されたガイドブック。今回の旅でメインに使うガイドブック「エアリアガイド四国」は昭和58年に出版されている。今から33年前のガイドブックということになる。

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昭和に出版されたガイドブック

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メインに使うガイドブックは昭和58年

昭和58年(1983年)と言えば、日本でファミコンが発売された年だ。尾崎豊が「15の夜」を歌い、チェッカーズが「ギザギザハートの子守唄」を歌っていた。そんな時代のガイドブックを使えば、当時にタイムスリップしたみたいな旅ができるのではないだろか。だって、当時の最新の情報がガイドブックには載っているのだから。

shikoku

ということで、高知に向かいます!

 

高知へ

このガイドブックは「四国」というくくりなので、ガイドブックを頼りに四国全てを巡ろうと、まずは高知に向かった。本当は私の住む東京から高知空港に行けばよかったのだけれど、航空券の値段の兼ね合いで、香川に行き、そこから車で高知に向かうことにしたのだ。

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まず向かうは高知の「土佐闘犬センター」

四国は東京よりもずっと暑く感じた。車のクーラーの効きが悪いのではない。暑いのだ。まず向かっているのは桂浜。ガイドブックによれば、桂浜には「土佐闘犬センター」があるそうだ。

shikoku

香川から2時間半かかって桂浜に到着

土佐闘犬センターでは毎日闘犬を見ることができるとある。期待に胸をDカップくらい膨らませながら車を降りた。暑かった。蝉が全力で鳴いている。いつかの夏を思い出せと言われたら、まずこの光景を思い出すかもしれない。そんな印象的な暑さがあった。

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「土佐闘犬センター」に到着!

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現在は「とさいぬパーク」になっていたけど!

駐車場からお土産屋さんを抜けるとガイドブックの「土佐闘犬センター」が現れた。ただ現在は「とさいぬパーク」になっている。キャラクターもどこかかわいい印象だ。土佐犬のあの怖そうな感じがない。時代が変わり、土佐犬も丸くなったのだ、きっと。

tosainu

あ、全然怖いね!

ガイドブックには毎日「闘犬」を行っているとあるけれど、現在は土日だけ。ただ平日は闘犬の土俵入りを見ることができる。この日は平日だったので、土俵入りを見たのだけれど、なかなかの迫力だった。

初めて土佐犬を生で見たのだ。これは勝てないわ、というしみじみ思う。そもそも戦う必要がないのだけれど。

土俵入りのあとは、土佐犬の子犬と触れ合う。これは勝てるかも、と思う。成長が止まる1歳以上になるまでは闘犬は行わないそうだ。だったら、勝てるかもしれない。

tosainu

あ、勝てないわ!

子犬と触れ合った。勝てなかった。決して噛んだりはしないけれど、犬が怖い私にとっては大きすぎた。蟻くらいで犬はちょうどいいのかもしれない。周りのお客さんは「かわいい」と言っていたので、きっとかわいいのだ。他の人の目には建物にあったキャラクターのように土佐犬が見えているのだと思う。

 

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とさいぬパークを出て、桂浜へ

ガイドブックには桂浜では赤、白、青、黄、黒の五色の小石が拾えるとある。戦隊もののヒーローのような配色だ。桂浜は砂浜ではない。砂利だ。蝉が全力で鳴き、太陽が全力で照りつけている中を歩き、龍馬像を横目に桂浜を目指した。

到着して、小石を探すと、

到着して、小石を探すと、

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すぐに拾えた

当時と変わらず、5色の石は拾えた。というか、6色あった。時代の変化で色が増えたのかもしれない。時の流れはいろいろと変えるのだ。また海辺には人が少ない。みな木々の影を歩いていた。確かに裸足で桂浜を歩くと火傷するかと思うほど。ただこの景色は当時と変わっていないようだ。

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33年前の桂浜

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現在の桂浜

33年前にこのガイドブックを見た人も、この景色を見たのだろう。昔のガイドブックで今と昔を比べることで、変化を知ることができる。そして、変わっていないとわかると、タイムスリップしたような感覚に陥る。

本来ならばこういう感覚は、ドラえもんののび太くらいした味わえない。彼にはタイムマシンがあるから。それが昔のガイドブックによって可能になる。今の私はのび太なのかもしれない。眼鏡もかけているし。

次に向かいます

次に向かいます

 

高知駅の今と昔

桂浜をあとにして、高知駅に向かった。昭和63年に出版された「おもしろ駅図鑑西日本」という本に当時の高知駅の写真が載っていたからだ。今と昔ではどう変わっているのか見たかった。当時の高知駅は南国という言葉が似合う感じになっている。

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昔の高知駅

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今の高知駅

高知駅は変わっていた。当時の面影は駅名以外にないと言ってもいいかもしれない。近未来的だ。ただ高い建物が周りになく、青い空がよく見える。そのためにどこか南国感が漂う。青い空が南国への鍵なのだ。

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路面電車を見てみましょう!

高知は路面電車も走っている。昭和50年に出版された「路面電車」にも高知の路面電車が紹介されていた。播磨屋橋を走る路面電車の写真。幾重にも重なる電線と看板の雰囲気から古さを感じる。今はどのような様子なのだろう。

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昔の路面電車の様子

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今の路面電車の様子

当時より高い建物が増えたり、車が丸みを帯びていたり、看板の文字がオシャレになっていたりするけれど、大筋は当時のままだ。父にそっくりな息子、くらいの違いではないだろうか。

看板の文字に歴史を感じる

看板の文字に歴史を感じる

高知の商店街を歩く。そろそろお腹が空く時間だった。朝に香川を出て、高知に昼前に着いて、闘犬を見て、桂浜を歩き、高知駅周辺を散策。そろそろお昼だ。歩くたびに、汗が吹き出るけれど、昔のガイドブックを頼りに食事である。

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33年前のガイドブックに地図がある

 

vol.2へ続く» 高知、少しだけ徳島編(後編)

 

◆とさいぬパーク
高知県高知市浦戸6番地 高知市立桂浜公園内
TEL:050-3033-3166
FAX:088-841-5148
http://www.tosa.or.jp/index.html

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この記事を書いた人

地主 恵亮

地主 恵亮  

1985年福岡生まれ。基本的には運だけで生きているが取材日はだいたい雨になる。2014年より東京農業大学非常勤講師。著書に「妄想彼女」(鉄人社)、「インスタントリア充」(扶桑社)がある。

ありきたりじゃない旅Guide

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