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30年前のガイドブックで四国を旅する vol.7

タイムスリップ旅、香川編(前編)

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この連載は... 旅行に出るとき、誰もが片手に持つガイドブック。スマホが普及したこのご時世、昔のガイドブックを頼りに旅をするとどうなるだろうか? と思い立ち、旅をしたのは四国。あなたも30年前にタイムスリップしてみませんか?

30年前のガイドブックで四国を旅する

1983年に出版されたガイドブックを片手に四国を旅している。高知、徳島、愛媛と周り、いよいよ最後の地「香川」にたどり着いた。香川はどのくらい変わっているのだろうか。

香川といえば、四国の表玄関であり、うどんの国でもある。そんな香川を約30年前のガイドブックで旅する。タイムスリップの旅だ。

▶︎タイムスリップ旅、高知、少しだけ徳島編(前編)
▶︎タイムスリップ旅、高知、少しだけ徳島編(後編)
▶︎タイムスリップ旅、徳島編(前編)
▶︎タイムスリップ旅、徳島編(後編)
▶︎タイムスリップ旅、愛媛編(前編)
▶︎タイムスリップ旅、愛媛編(後編)

高松の朝

前日に愛媛を旅して、いよいよ最終地である「香川」に到着した。朝一でホテルを出て目指したのは高松駅である。四国と本州を結ぶ電車が走る、四国の玄関口。高松駅の当時の様子がわかる「おもしろ駅図鑑」というガイドブックも持っているのだ。

30年前のガイドブックで四国を旅する

今回はこの2冊を使います!

メインで使っている「エアリアガイド」が出版された1983年は日本でファミコンが発売された年。高松駅が載っている「おもしろ駅図鑑」が出版された1988年は、今は亡きソビエト連邦がペレストロイカを開始した年だ。共にすごく昔な気がする。さて、高松駅は変わっているのだろうか。

30年前のガイドブックで四国を旅する

昔の高松駅

30年前のガイドブックで四国を旅する

現在の高松駅

すごい変化だ。駅名以外に当時の面影がないと言ってもいいかもしれない。立派にかわいくなっている。アイドルはデビューしてしばらくすると、どういうわけか、かわいくなるけれど、それと似たような現象なのではないだろうか。高松駅はアイドルなのだ。

30年前のガイドブックで四国を旅する

昔の高松駅内のうどん屋

30年前のガイドブックで四国を旅する

現在の高松駅内のうどん屋

ガイドブックを見ると駅構内に讃岐うどんのお店があったようだ。さすがうどん県香川。それは今も変わりなく存在する。ただお店は当時のお店ではないようだ。ただうどん屋自体はあるのだ。

30年前のガイドブックで四国を旅する

ぶっかけうどん(300円)

麺が輝いて見える。駅の中のうどん屋だし、と思うかもしれない。それが食べると驚く。めちゃくちゃ美味しいのだ。駅構内ではなく、六本木ヒルズにお店を出せば、と思うような美味しさ。香川のうどんレベルは高すぎる。

30年前のガイドブックで四国を旅する

美味しすぎた!

屋島寺でのミステリー

ガイドブックを1983年の「エアリアガイド」に戻して、次は「屋島寺」に向かおうと思う。四国八十八巡りで84番目のお寺だ。境内には太三郎狸を祀った蓑山大明神もあるそうだ。またそこからは大変美しい景色も見えるらしい。

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屋島寺に行きます!

30年前のガイドブックで四国を旅する

ミステリーゾーンを発見

屋島寺に向かう山道を車は走った。そこに出てきたのは、「ミステリーゾーン」という看板だった。看板なのに「?」が付いていて、何がミステリーなのか書いてない。もちろんガイドブックにも何も書いていなかった。

30年前のガイドブックで四国を旅する

これがミステリーゾーンでした!

写真ではすごくわかりにくいのだけれど、奥が上り坂に見えると思う。しかし、これが下り坂なのだ。そういうミステリーゾーンのようだ。確かにミステリーだ。ただ私の一番のミステリーは景色だった

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昔の景色

30年前のガイドブックで四国を旅する

現在の景色

霧がかかってしまって、全く景色が見えなかった。違いがあるのかもしれないし、ないのかもしれない。ミステリーだ。一つ分かるのはガイドブックの撮影時とは、あきらかに天気が違うということ。私は雨男なのだ。

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屋島寺に到着しました!

太三郎狸の今昔

屋島寺に到着した。ガイドブックに当時の様子が載っている。今と昔では何か違うのだろうか。お寺などはあまり変わらないイメージがあるので、おそらく当時のままだろうと予想できる。

30年前のガイドブックで四国を旅する

当時の屋島寺

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現在の屋島寺

やっぱり変わっていない、当時のままだ、と喜んでいたら、何かが違う。何が違うのか、とよく見比べてみると、狸の置物だ。当時は焼き物の狸が主役のように置いてあるけれど、今はりっぱな石像の狸になっている。

30年前のガイドブックで四国を旅する

昔の狸

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現在の狸

当時は主役だった彼はどこに行ったのだろうか。彼は間違いなく芸能界で言えば、橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦の御三家のどれかだった。おそらく30年の間に野口五郎、郷ひろみ、西城秀樹という新御三家が出現したのだ。

30年前のガイドブックで四国を旅する

その結果、奥に移動していました!

鳥居を抜けて奥へと進んでいくと、当時の彼がいた。今はひっそりと蓑山塚で過ごしている。これが30年という月日の経過だ。いろいろと新興勢力が出現するのだ。なんとなく、お互い頑張ろうぜ、と狸に声をかけてしまった。

30年前のガイドブックで四国を旅する

次は食事です!

コーヒーとうどん

高松駅でうどんを食べたけれど、さらにうどんを食べたいと思い、ガイドブックを広げた。まだ朝なのでコーヒー的な要素も欲しいと見ていたら、「アズマヤ」というお店を見つけた。「うまいコーヒーとうどんを同時に味わえる便利な店」だそうだ。

30年前のガイドブックで四国を旅する

ここに行きたいと思います!

地図の場所に「アズマヤ」はない気がする。というのも、初日に香川から高知に移動したのだけれど、その時に「アズマヤ」を見た気がするのだ。その記憶力を信じたいと思い、地図を無視して、見かけた場所に移動した。

30年前のガイドブックで四国を旅する

ありました!

お話を聞くと地図の場所に元々はあったけれど、区画整理でなくなり、今はこの場所で営業しているそうだ。高松駅の辺りは綺麗になっていたので、区画整理があったことも頷ける。そして、一度はなくなったお店に出会えたことが嬉しい。

30年前のガイドブックで四国を旅する

うどんを頼みました!

30年前のガイドブックで四国を旅する

こちらはガイドブックにないけれど名物の「ローゼ」

うどんは讃岐うどんではなく、風邪をひいた時に食べたいうどんだった。出汁が効いていて美味しい。ローゼはシュー生地にソフトクリームという一品で、うどんとローゼのセットもある。垣根を越えすぎたセットだ。そんなものたちに、意外にもコーヒーはよくあった。

30年前のガイドブックで四国を旅する

美味しいのよね!

ということで、高松を30年前のガイドブックで巡りました。食事面ではガイドブック通りのものたちに出会え、胃袋がタイムスリップした気がします! 後編もこのように上手くいくのか。ポイントは香川の最大の目標である「五郷渓温泉」に出会えるかです!

 

vol.8へ続く»

今月の旅のMAP

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この記事を書いた人

地主 恵亮

地主 恵亮  

1985年福岡生まれ。基本的には運だけで生きているが取材日はだいたい雨になる。2014年より東京農業大学非常勤講師。著書に「妄想彼女」(鉄人社)、「インスタントリア充」(扶桑社)がある。

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