メニュー閉じる

30年前のガイドブックで四国を旅する vol.6

タイムスリップ旅、愛媛編(後編)

  • Facebook
  • Twitter

この連載は... 旅行に出るとき、誰もが片手に持つガイドブック。スマホが普及したこのご時世、昔のガイドブックを頼りに旅をするとどうなるだろうか? と思い立ち、旅をしたのは四国。あなたも30年前にタイムスリップしてみませんか?

30年前のガイドブックで四国を旅する

33年前のガイドブックで四国を旅している。現在は愛媛県にいる。前回は路面電車の景色などがガイドブックと変わりなく、愛媛は当時のままだ! と興奮していたら、昼食を食べようと思ったお店だけがパーフェクトになくなっていた。次に向かう場所はどうなのだろう。

▶︎タイムスリップ旅、高知、少しだけ徳島編(前編)
▶︎タイムスリップ旅、高知、少しだけ徳島編(後編)
▶︎タイムスリップ旅、徳島編(前編)
▶︎タイムスリップ旅、徳島編(後編)
▶︎タイムスリップ旅、愛媛編(前編)

 

奥道後温泉へ

愛媛・松山と言えば「道後温泉」だと思うけれど、ガイドブックを見ていたら、「奥道後温泉」なるものもあるとわかった。道後から5キロほど奥まったところにある新興の温泉だそうだ。ジャングル温泉やフラミンゴ園などがあり、一大遊園地らしい。

30年前のガイドブックで四国を旅する

面白そうじゃない!

30年前のガイドブックで四国を旅する

ということで、奥道後に来ました!

金閣寺にそっくりな錦晴殿やロープウェイもあるそうだけれど、やってきた奥道後温泉はあまり活気がないように思えた。お祭りの次の日のような静けさ。あんなに盛り上がっていたのにな、と思うけれど、今は静かだ。

30年前のガイドブックで四国を旅する

ロープウェイの痕跡はある

ロープウェイの線路的な線は山の上に伸びているけれど、ロープウェイがそこを走ることはなかった。タクシーの運転手さんが暇そうに缶コーヒーを飲んでいる。よく耳をすますとホテルの方から西野カナが聞こえている。

30年前のガイドブックで四国を旅する

話を聞いた!

タクシーの運転手さんにジャングル風呂は? フラミンゴ園は? と話を聞いた。「ないよ」と教えてくれた。もうないらしい。金閣寺みたいな錦晴殿について聞いたら、「ないよ」って教えてくれた。ないのだ。

30年前のガイドブックで四国を旅する

昔はこれがあったけれど、

30年前のガイドブックで四国を旅する

今はない

錦晴殿は数年前の豪雨で流れたそうだ。昔は結婚式とかをする場所だったそうだ。話を聞くとガイドブックが出た当時はもう奥道後温泉は下り坂へと向かっていたらしい。以前は映画館が並んでいて、街中で見るよりゆっくりと見ることができたそうだ。

30年前のガイドブックで四国を旅する

この辺りが映画館だったらしい。今はないけど

ただ栄えていた頃は確かにすごかったらしい。タクシーも忙しかったよ、とのことだった。分かったことはもう当時の奥道後温泉はないということだ。フラミンゴもどこかに飛び立って行ったのだろう。

30年前のガイドブックで四国を旅する

ロープウェイ乗り場を覗くと、

30年前のガイドブックで四国を旅する

当時の名残が見えた

ただ今もホテルは営業していて、プールなどで子供達が泳いでいた。そこに西野カナが流れているのだ。この雰囲気になじまない西野カナ。なんだか私が震えそうだった

30年前のガイドブックで四国を旅する

プールで流れる西野カナ

 

鹿の島に行く

奥道後温泉を後にして、鹿島に行くことにした。周囲2キロの小島で30頭ほどの鹿がいる島だそうだ。北条桟橋から市営の船で3分ほどで鹿島だ。ぜひ行ってみようではないか。鹿は今もいるのだろうか。

30年前のガイドブックで四国を旅する

鹿島に行きます!

30年前のガイドブックで四国を旅する

フェリー乗り場にやってきました!

30年前のガイドブックで四国を旅する

見える距離に鹿島はある

船で3分なのでフェリー乗り場である北条桟橋から鹿島はよく見えた。頑張れば泳げる距離な気がするけれど、濡れるのが嫌なのでフェリーに乗る。往復210円なので安い。料金から消費税5%だった時代を感じる。ただガイドブック当時はまだ消費税もなかったのだ。

30年前のガイドブックで四国を旅する

フェリー来た!

やってきたフェリーを見て、これは今も鹿がいるな、と分かる。乗っているんだもの。作り物の鹿だけれど、意外とよくできていて、遠くからだと「おぉ!」と驚いてしまう。本物に見えるのだ。

30年前のガイドブックで四国を旅する

船に乗って、

30年前のガイドブックで四国を旅する

鹿島に到着

 

めっちゃいる

今までの流れからすると鹿がいなくなった、というパターンが考えられる。鹿島なのに鹿がいない、フェリーに鹿が乗っているのに鹿がいない、という言葉が頭をよぎる。ただ鹿島はそんな期待を裏切ってくれた。

30年前のガイドブックで四国を旅する

鹿島にある山を登れば、

30年前のガイドブックで四国を旅する

めっちゃ鹿!

30年前のガイドブックで四国を旅する

海岸線を歩くと、

30年前のガイドブックで四国を旅する

めっちゃ鹿!

めちゃくちゃ野生の鹿に出会うことができた。島にある「松山市北条鹿島博物展示館」で話を聞いたら、当時より全然鹿の数は増えていて、「裏の山を登ったら絶対にいるよ」とのことだった。その通りでめっちゃいた。現在では100頭ほどいるようだ。

30年前のガイドブックで四国を旅する

群れてるもんね!

農村に行くと最近は鳥獣による作物への被害が出ている。鹿が増えすぎている、というのはよく聞く話で、鹿島もそうなのだろう。ただ野生の鹿に会えるとテンションがあがる。いすぎてテンションがよく分からなくなるほど鹿がいた。

30年前のガイドブックで四国を旅する

鹿島には神社やキャンプ場があります!

 

ジャンボ坊ちゃん団子

昼食を抜いたのでお腹が空いていた。道後温泉で買った坊ちゃん団子を食べようと鹿島から戻ってきて港に座った。ジャンボと言っても団子である。たいした量ではないだろう、と思う。

30年前のガイドブックで四国を旅する

たいした量だわ!

どっしりとした重さだ。鹿も当時より増えていたけれど、坊ちゃん団子も増えているのだ。重くなっているのだ。食べてみると美味しいけれど、これ多いわ! とすぐに分かる。昼食を食べていなくてよかった。もし食べていたら完食は無理だった。

30年前のガイドブックで四国を旅する

美味しいけど量が多い!

30年前のガイドブックで四国を旅する

ただ海は綺麗!

 

夕食を食べる

夕暮れが迫っている。四国の広さに移動に時間を取られてしまった。その結果、夕暮れが迫っている。もう夕食を考えなければならない。先ほどの坊ちゃん団子でお腹がいっぱいなので、サクッと食べられるものにしようと思う。

30年前のガイドブックで四国を旅する

ここにします!

「くれよん」は伊予三島駅の近くにあり、自家製ソース入りのカルフォルニアアイスを食べることができるそうだ。いいじゃないか、アイスを食べながら今日1日の楽しかったことを思い出す。素晴らしいスケジュールだ。

30年前のガイドブックで四国を旅する

山が幾重にもなっている

伊予三島駅に向かう途中、車から流れる景色を見る。山が幾重にも重なっているのが分かる。東京ではあまり見ることにできない景色だ。朝の山手線くらいに山が混み合っている。自然が豊かなのだ。ちなみに伊予三島は製紙業で栄えている街だ。

30年前のガイドブックで四国を旅する

伊予三島駅にきました!

伊予三島駅に日が暮れた頃に到着した。お腹が空いてきている。確かに先ほどは坊ちゃん団子でお腹いっぱいになったけれど、よく思い出すと本日はこの坊ちゃん団子しか食べていない。くれよんでちゃんと食べようではないか。ミネストローネも美味しいそうだ。

30年前のガイドブックで四国を旅する

あるけど、

30年前のガイドブックで四国を旅する

ないね

お店はあった。看板も出ている。ただ開いていなかった。まさか2時30分でお店が閉まるとは思っていなかった。2時30分といえば、奥道後温泉で西野カナを聞いていたころだ。そんなに早くお店が閉まるとは、やっぱり震えそうだ

30年前のガイドブックで四国を旅する

昔より閉店が早くなった!

違う場所に看板があった。それによれば19時までやっていたようだけれど、今は2時30分である。19時なら間に合っていたのに。時代と共にいろいろ変わるのだ。なくなる場所もあれば、営業時間が変わるパターンもあるのだ。古いガイドブックの醍醐味とも言える。

30年前のガイドブックで四国を旅する

晩御飯も消えた

ということで、33年前のガイドブックで愛媛を旅した。路面電車は変わっていなかったけれど、他はいろいろ変わっていた。特にお店関係。昼食も夕食も奥道後温泉のフラミンゴにように飛んで行った。次回は香川編。ご飯にありつくことはできるのだろうか。

 

 

vol.7へ続く» タイムスリップ旅、香川編(前編)

 

 

道後温泉物語
〒790-0842 愛媛県松山市道後湯之町5-6
TEL:089-943-8342
FAX:089-943-8343
http://www.dogo.or.jp/pc/

今月の旅のMAP

6/8

前のページヘ
次のページヘ
                                        

この記事を書いた人

地主 恵亮

地主 恵亮  

1985年福岡生まれ。基本的には運だけで生きているが取材日はだいたい雨になる。2014年より東京農業大学非常勤講師。著書に「妄想彼女」(鉄人社)、「インスタントリア充」(扶桑社)がある。

ありきたりじゃない旅Guide

Wanderlustのアカウントをフォローして
連載を見逃さずに読もう!

facebook

twitter

instagram

TOPへ