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マニアな世界に体当たり in 北海道 vol.3

日本唯一!?今も現役で走る懐かしのモノコックバスに乗ったみた。

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この連載は... 北海道で生まれ育った生粋の「道産子」であるライター・テツヤマモトが、知られざる北海道のマニアックな世界に突入していきます。え?北海道ってこんなところだったの?という驚きと、こいつバカだな~という笑いをお届け。マニアックな世界を巡る中で、自分を磨いていこうと挑戦し続ける物語です。

モノコックバス

こんにちは。ライターのテツヤマモトです。

僕は道北の士別市に滞在しています。

10月なのに雪が積もっている信じられない場所です。

 

今日は朝6時起きに起きて、士別駅へとやってきました。

 

ものすごーく眠たいです…。

早起き苦手な僕が、なぜわざわざ朝早くに士別駅までやってきたのか…。

 

モノコックバス

 

その理由はただ1つ。

 

大変珍しいレトロな乗り物「モノコックバス」に乗るためなのです。

 

モノコックバスとは?

モノコックバスとは、フレームに頼らずに、びょうで外面を固定して作られたバスのことです。

1970年代までのバスといえば、モノコックバスだったのですが、80年代ころからはフレームのあるスケルトンボディが主流となってしまいました。

 

今では日本国内で現役で運行しているのは3台のみ。

 

そのうち2台は沖縄にありますが、どちらも日曜のみの運行に留まっています。つまり、平日もバリバリと働いているバスは日本で1台、士別市にしかないんです。

北海道の小さな町に「日本唯一」があるなんて、少し意外ですよね。

 

士別駅から多寄方面に向かう

ただ、モノコックバスに乗るための道のりは一筋縄ではいきません。

モノコックバスは毎朝7時50分発、それも多寄という地区から士別駅に向けた片道1本しか走行していないんですね。

なのでまずは駅前のバス停から、多寄方面のバス(風連行)に乗り込みます。

 

バスに乗るためにバスに乗ったのは人生初です。

 

モノコックバス

 

乗車直後は町中を通っていくのですが、やがて多寄地区に差し掛かってくると、建物が全くなくなります。

 

畑の真ん中をバスで通っていく…なんだか気持ちいいなぁ。

 

モノコックバス

7時20分発の風連行バスに揺られましたら、30線西3号という場所で降車します。

こちらがモノコックバスの出発地なわけです。

30線西3号駅で降りた感想は「何もない」です。

モノコックバス

タクシーなんて通りませんし、モノコックバスが来なかったら帰れないなーと思うと少し恐ろしいですね。

ちなみに上の写真の小屋は「バス停」であるようです。

中を見てみましたが、あまり使われてはいなそうな雰囲気でしたね。

 

モノコックバス登場!

そうこうしていると、到着後5分も経たないうちに…

モノコックバス

 

おお!あれは……

 

モノコックバス

 

モノコックバスだー!

 

あずき色で丸みのあるボディがとってもキュート!

確かにベテランではありますが、どこか愛くるしく感じるのは僕だけでしょうか。

モノコックバス

さて、こちらが士別のバス会社「士別軌道」さんが現役で走らせているモノコックバスでございます。

1982年の日野自動車製、K-RC3101Pというバスです。

通学バスとしての役割を担っていて、近隣学校の登校日は毎日運行しています。雪が積もってしまうと、来シーズンまではお休みということで注意です。

 

モノコックバスに乗りました!

バスに乗り込みまして、7時50分に発車!士別駅へ向かいます。

つまり、来た道を戻ります(笑)

 

今回は一番後ろの席に座りました。

モノコックバス

思った以上に座り心地は良好。シートがふかふかです。

ガタゴトとした揺れも少なく、すーっと進んでいく印象があります。

 

頭上にはモノコックバスの代名詞ともいえる、たくさんのびょうがむき出しになっています。

 

これを拝みたかったんですよね~。

モノコックバス

今回僕は初モノコックバスだったんですけど、印象的だったのは「音」です。

エンジンの「がらがらがら」という振動音を直に感じられますし、右折・左折する際の「きゅ~きゅ~」というウィンカー音も鳥の鳴き声のようで新鮮でした。

 

乗客と運転手にお話を伺いました。

この日の乗客は僕と男性1名のみ。

男性に話しかけてみると、どうやらバスが好きで静岡県からわざわざ士別市を訪れたとのことでした。

彼が子供の頃はあたりまえのように乗っていたのに、今では全く乗れる機会がなくなってしまったモノコックバス。

バスに揺られていると「懐かしい記憶が蘇ってくる」のだそうです。

珍しさに惹かれて乗った僕とは、また違った感情を抱いているのでしょう。

 

運転手さんにも少しだけお話を聞くことができました。

モノコックバス

現在、多寄方面から士別駅に向かう路線で、モノコックバスを定期的に利用している方はほとんどいない状態。

時折、バスマニアが訪れるくらいだそうです。

それでも、モノコックバスに乗って市内を観光するツアーが組まれたりと、大切に残していこうという動きも増えてきているのだとか。

 

モノコックバスの運転については「少しめんどくさい」と教えていただきました。

現在の乗用車のように、左折・右折の完了と同時にウインカーが元に戻らないので、毎回手動で戻さないといけないそうです。

他のバスに慣れてしまうと、たまに戻し忘れることもあるのだとか。

 

士別駅に到着!

乗車時間は25分ほど。

あっという間ではありましたが、タイムスリップをしたような不思議なひと時を過ごすことができました。

バスは士別軌道社へと戻っていきます。

モノコックバス

今回モノコックバスに乗ってみて、たくさんの人を乗せてきたバスの歴史を考えさせられ、非常にノスタルジックな気分になりました。

 

古いものには、人の記憶が刻み込まれるものです。

 

一昔前にバスを利用したことのある人ならば、宝箱のカギを開けたかのように、普段思い出せないような記憶が蘇ってくるに違いありません。

バスが好きな方はもちろん、モノコックバスに懐かしい記憶を閉じ込めている方は、北海道士別市のマニアな世界に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

テツヤマモト

テツヤマモト  

23歳、フリーライター。北海道稚内市出身。小学生5年生からブログを書き始め、大学3年生の時にライターとして学生起業。50件以上の個人メディアでのPRの執筆、10件以上の記事をWEBメディアに寄稿。大学卒業後、出版社に就職。雑誌やムック本の企画、取材、執筆、編集作業に携わる。その後、半年間の勤務を経て、フリーライターとして独立。現在、個人メディア「面白ハンター」を運営しながら、札幌市を中心にローカル地域を放浪中。おもしろ記事やローカル情報記事を中心に、積極的にライター活動を行う。

ありきたりじゃない旅Guide

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