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北と都会のデュアルライフ vol.3

初めての”夢”と心から尊敬できる仲間を手に入れた街【東京・三軒茶屋】

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この連載は... 新卒で入った会社を2年で退職してブロガーとし​て独立したあんちゃが、場所にとらわれない働き方をしながら東京と地元・北海道でのデュアルライフ(二拠点生活)を送る様子を発信。思い入れのある場所とともに、その時の葛藤や決断を記していきます。

sancha

2016年春。

上京して2年、わたしは新卒から勤めた会社を辞めた。

 

わたしに初めての”夢”ができたのだ。

「好きな場所で好きな人と好きなことをして生きていきたい」という夢だ。

 

ブログという大好きな発信ツールを使って、わたしは独立して働くことを決断した。

しかし会社を退職した当時の稼ぎはまだたったの数万円。

 

だれもが無謀だと笑い呆れる傍ら、わたしはただ歯をくいしばりながら肩身狭く自由の身となった。

 

放浪してたどり着いた”豊かな街”三軒茶屋

会社を辞めたと同時に、以前住んでいた大井町の家を解約し、3ヶ月間放浪の旅にでた。

国内のゲストハウスや、友人の家や、シェアハウスを転々としながら各地をまわっていた。

 

放浪してなにがしたい、とかは特になく、ただいろんな地をみてひたすらブログを書き続けた。

「家のない生活」は驚くほど身軽で、フットワーク軽くどこへでも行けるような気がした。

 

その後、5人の仲間と出会い、わたしは三軒茶屋に拠点を置くことを決めた。

「この人たちとなら、一層面白いことができるだろう」と直感で感じたからだ。

 

ただ三軒茶屋という場所には特に思い入れがあるわけでもなく、仲間たちと「渋谷に近いからいい感じ」という理由だけで決まった場所だった。

 

sancha

 

だけどここは、”豊かな街”だった。

 

sancha

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おしゃれなバーも

こじんまりした喫茶店も

古くささが残る商店街も

すべてそろっていた。

 

sancha

 

家族連れも、カップルも、学生も、おじいちゃんおばあちゃんもみんなにぎやかに街を歩く。

だけどどこか、現実に打ちひしがれたような哀愁も、ところどころ顔を覗かせる。

 

sancha

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ここはいい意味で都会的で、だけど下町のようなあたたかさがあって、わたしの孤独を紛らわしてくれる「都合のいい場所」だった。

 

2016年の初夏

 

ブログを通してつながった、個性豊かな仲間たち5人との共同生活が、三軒茶屋で始まった。

 

「わたしは這い上がる」この街とともに決意した夏

春に会社を辞めてから三軒茶屋に拠点を置くまでの3ヶ月間、わたしは生計を立てるために死に物狂いだった。

 

「どうせ食えない」

「そんなの無理」

そんな言葉たちに毎日おびえながら手を動かしつづけた。

 

でもわたしには、生まれて初めて自分の意志で“やりたい”と思えるものに出会えたのだ。

簡単に捨てる気にはなれなかった。

 

三軒茶屋に移り住んだ頃、金欠だったわたしは駅近くのマクドナルドでひたすら記事を書いた。

となりで必死にテスト勉強している高校生にも劣らぬ勢いで、パソコンに向かっていた。

同年代であろう人たちが、三軒茶屋のおしゃれな飲み屋で賑わっている様子を横目に、いつもマクドナルドの閉店時間に帰路についていた。

 

 

***

 

 

それから少し経つ頃、わたしはなんとか会社員時代の給料に近づくくらいの稼ぎを得た。

 

素直に嬉しかった。

自分の力で、やり抜くことができた。

 

やっとやっと、「どうせ無理だ」という言葉たちに「そんなことない」と言い返すことができる。

 

応援してくれる三軒茶屋の仲間たち、そしてブログを通して支えてくれた人たちのおかげで、わたしは少しずつ自分自身に確信を持ち始めていた。

当時の仲間たちも、会社を辞めた人、同じように独立してる人、遠くの地で活動している人、さまざまだった。

 

本当に心から尊敬できる仲間ができたのは、おそらく人生で初めてだった。

いままで誰にも本心を打ち明けず、夢を共有することもせず生きてきたわたしにとって、初めて同じ方向に向かって一緒に走ってくれる仲間だった。

 

「自力で生計を立てた」という喜びも、「心から尊敬できる仲間に出会えた」という喜びも、この街と一緒に味わうことができた。

 

そしてわたしは「もっともっと這い上がれる」と、この街とともに心身を奮い立たせた。

 

衰えることのない活気と暗闇を吸い込んで生きる

絶えず明るく活気のある三軒茶屋は、時にはわたしの中にずけずけと土足で入り込むような感覚もあった。

sancha

 

たくさんの若い人が路上で笑いあう金曜日の夜

カップルや家族づれが買い物を楽しむ日曜日の昼

おじいちゃんおばあちゃんが快晴を喜ぶ水曜日の朝

 

そんな幸せそうな人たちを見ては、「わたしはこんなにひとりでがんばってて何しているんだろう」とみじめな気持ちになることも少なくなかった。

いつもなにかに焦り、明日食えなくなるかもしれないという不安と戦いおびえている中で、街ゆく人たちはあまりに健気でまぶしく映った。

 

だけどそんなときは、少し中心からはずれた暗く細い路地裏の道をゆっくり通ってその哀愁を胸いっぱいに吸い込んだ。

 

sancha

 

古びた家や野良猫たちが、わたしのみじめな気持ちに寄り添ってくれるような気がして、安心した。

 

だからわたしは、この独特な活気と暗闇が好きだ。

わたしがどんな状況にあっても、この街はいつも”都合よく”わたしに寄り添ってくれる。

 

この街と、5人の仲間と、自分の夢が、わたしを奮い立たせてくれる。

 

わたしはこの先もしばらく、衰えることのない活気と暗闇を吸い込んで生きていくのだろう。

sancha

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この記事を書いた人

あんちゃ

あんちゃ  

プロブロガーとして活動中。ブログ開設から4ヶ月で37万PV,収益19万円を達成。
現在はブログをメインに、Webメディアの立ち上げやブログ・メディアのコンサルティング、外部媒体での執筆も行っている。

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